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にゅん。のにゅん。によるなにか。→衣谷の衣谷による何か。 小説の事とか、いつものこととか、コーヒーの事とか、うつ展開なこととか。
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***訂正記事ココカラ********
前回の『だからあたいはあたいをころすことにした』において、花があたいにもたらした事柄について、以下の内容が不足していることが発覚。
  • 自分では諦めたと考えていたのに、始めから期待していたものをずっと期待していた自分に気づいてしまった。
というわけで、これも含めてもらえればと。
***訂正記事ココマデ*********

 小学校から大学までを一通り連載してきたわけだが、最終回として、どうしてこの連載をすることにしたのか、表現が今ではどのようなものに感じているのかを書くこととしたい。

 まずはこの連載をすることにした理由だが、本当はこれを最後の個人誌の内容にするつもりだった。もちろん今まで書いてきた内容をメモとして残していたわけではないけれども、書いたとしてもこの内容をもっと膨らませたり脚色したりしたものになったのは間違いない。
 あたいの人生は「「小学校のアレ」とどう向き合ってふるまってゆくか」が常に解決しなければならないテーマとして存在していた。小学校は逃げるにも逃げられない教協だったがために考えるのもできず、中学校になってようやくその違和感を感じ始めて、ここでついに、自分の根底に流れる重大な問題に気づいたわけである。
 特に小説という武器を得た高校以降、あたいは自分自身を眺めつづけて、どうにかしてアレから逃れようとした。そうして結局、どうすれば逃げられるのかいまだ分からずにいる。けれどもひとつだけ、逃げるためにやらなければならないと思うようになったことがある。
 それが、あたいのつまらない身の上だれかが目にできるような場所にアウトプットすることだった。喋っても活字でもよい、とにかく、誰かの人の目に触れさせればよい。
 あたいの中にうまれたアイディアはアウトプットだけだった。これがあたいに何をもたらすかは全く分からないのだけれども、それ以外にあたいができる手立てはなかった。そのため、プラン自体はだいぶ前からあった。しかし、ちゃんとコンテンツとしてまとめられる自身がなくて、何度もやろうと思ってやらないことが続いた。それじゃあいけないと分かっているから、最後のチャンスである最後の個人誌をこれにあてようとした。けれども、売り上げのことを考えたら、だれも手に取ってくれないと思ったら、立ち直れそうになかった。
 結局個人誌もエッセンス程度に抑えることにした。予想通りの売り上げで胸をなでおろしたのは秘密。
 そうして、卒業式を目前に控えて、アウトプットをしてしまおうと連載をした次第である。

 最後に、あたいが表現する理由について。
 はじめ、あたいにとって小説はボクサーのグローブだった。暗黒時代の元凶にたいして攻撃をするハイリスクハイリターンの武器だった。けれども、高校、大学と経るにつれて、小説に求めているものがどんどんと変化してきた。単なる武器だったのが、自分自身の成長を感じられるもの、努力の結晶となった。努力の結晶が、自分を洞察するためのインターフェースとして自分自身に目線を向けるものとなって、いつしか小説が自分のものではなくなった。ある意味では自分のものだけれども、自分のものではない。
 小説が、表現が、人に読んでもらうものとなっていた。読んでもらって、評価してもらって、そこで初めてあたいは充足感を感じられるようになった。書き終わったとしても、一瞬の達成感だけで、満足を得られない。誰かに読んでもらわないと苦痛を覚えるようにもなった。
 この変化がなにを意味するのかは、読んでもらえたときの感情にヒントが隠されている。ある小説で、感想のコメントを残してくれた方がいた。作品の多くの部分をほめて下さったコメントをよんだあたいは、自分が知らないだれかからその存在、あたいとしての存在を認めてもらえたように感じた。小説がいつしかあたい自身の代理人となっていた。

 あたいは、自分の存在を認めてほしくて、自分がここにいることを知ってもらいたくて、表現を続けているのだと思っている。結局のところ、あたいは人が恋しかったのかもしれない。人の気を引きたかったかもしれない。あたいが書いた作品が読まれることによって、実際はあたいではなくて作品に目が向いているのに、そう思い込みたかったのかもしれない。

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衣谷 創
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プログラマー見習い
自己紹介:
とりあえず、メンタルの波が激しい今日この頃。
小説を書いてます。素人ながら。
コーヒーを飲んでいます。素人ながら。
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ソフトウェア開発企業に就職しました。

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