太宰治賞の受賞作、『会えなかった人』
だいたい半分弱の部分をよんだんだけれども、よく分からない小説。なんだか断片的で、散り散り。とにかく散乱している印象。話が右に左にそれてるのかな? いまだ筋道の着地点が見えないという不思議な感じ。
あと、最大のハテナが人称。1人称と3人称がごっちゃになっているというとんでもないスタイル。あたいははじめ、1人称が作者の語り手としての人称で、って考えてはみたんだけれども、どうもそれでは理解できない文脈もある。なんなんだろう、これ。選考委員講評でもかいてあったけれども、これは本当によく分からない。
ただ、表現っていう小さい単位に目を向けると、決して悪くはないんだよね。参考になる表現がいろいろと見受けられるし、説得力もある。
ただ、筋書きの道が見えない。
なんなんだろう、この小説。そもそも小説として出来上がっていない悪質なものなのか、それともあたいやら選考委員やらの理解を超越したハイレベルな小説なのか。
一体なんなのやら。
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