次回作の構想としてホラーというか幽霊とか妖怪とか神様とかいろいろいじってみようかなと思っていたところに、幻狼アンテナに反応した作品があったので。
『憑き物おとします(佐々木禎子)』
参考になるかなーと思って、ホラー要素の可能性を考えるために購入。読んだのだから、それっぽい感想をば。
そうさな、やっぱり無駄が多いかなーなんて思ってしまうあたい。
「無駄が多い」というか、「効率が悪い」、というか。いろいろ少ない分量の中に詰め込みすぎていて、どこか浅い印象。まあ、幻狼ファンタジアノベルスに深みのある作品を求めちゃいけないのかもしれないけれどggg
だから、すごくもったいないなー、なんて。
壱也(主人公役)がなし崩し的に犬飼の会社で働くようになって、その中での死神と守護霊とサクラさんとのやり取りは多分それだけでそれなりの話にはできると思うんさ。ただ、それだけでいいと思う。この分量の1冊でまとめるならこれで。
問題は、壱也のバックグラウンド。正直あたいはこっちの方に魅力を覚えた。とくにちょっと視点を変えて描き替えてみれば、もっと重厚さがあって苦悩がにじみ出る作品に大化けするのに、なんて。確かに壱也が感じている苦しみもあるけれど、それ以上にバックグラウンドの存在の方がもっとおもしろい。
もし壱也の視点でやるならば、守護霊とか死神とかの絡みをもっと減らして、バックグラウンドと向き合う機会を多くしてやった方が面白味のある(あたいにとっては)コンテンツになるんじゃないの? と思うわけさ。
そんな感じ。
[0回]
PR